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『009 RE:CYBORG』神山監督、平和への思いが世界に届いたと映画化に自信!

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「サイボーグ009」映画化に自信をのぞかせた神山健治監督
「サイボーグ009」映画化に自信をのぞかせた神山健治監督

 21日、アニメーション映画『009 RE:CYBORG』ブルーレイ&DVD発売直前イベントとして上映会&トークショーが開催され、監督・脚本を手掛けた神山健治監督が登壇。「世界各国で上映され、反応はさまざまだったが、『平和とは何か』という人類共通のテーマを理解していただいたと感じている」と本作に対する自信をのぞかせた。

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 本編上映会の興奮冷めやらぬ中、トークショーに姿を現した神山監督は、「石ノ森(章太郎)先生のファン層は非常に幅広いので製作当初は迷いましたが、60代の方から若い世代まで誰もが楽しんでいただける作品を目指した」と本作に懸けた熱い思いを振り返った。また、劇場に足を運んだファンのほとんどがリピーターであることに対して「3Dも大きな要因ですかね? 劇場でしか観られないですから。特に今回は観やすい3Dを作るためにセルルックのアニメを3D 化したのですが、前例のない質感が出ました」と新たな表現法をアピールした。

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 さらに本作の国際的評価に関して話が及ぶと「シンガポール、香港、イギリス、韓国など、世界各国でも上映されましたが、反応がさまざまで面白かったですね。例えば、イギリスのファンは『久々にハイクオリティーなアニメが来たな』というクールな反応。一方、韓国のファンは作品にのめり込んでいる方が多くて反応がとにかく熱かった(笑)」と分析。「メディアからは、世界を舞台にした同時多発テロを扱っているだけに政治的な面に関心を寄せていましたが、本作では神様の正体をひもといていく部分があるので、むしろ一つの宗教に偏らないよう、そこに一番気を遣いましたね」と述懐した。

 イベント終盤にはファンからの質問に答えた神山だったが、キャラクターの気持ちやボディーの変化、アクションの描写などについて鋭いツッコミが入ると、ややたじろぎながら「キャラクターの裏側にいろいろ細かい設定があるんですよ。技術的にもなかなか表現が難しい部分もあってね」と苦笑いを浮かべる一幕もあった。

 本作は、石ノ森章太郎原作の傑作SF漫画「サイボーグ009」を、『攻殻機動隊』シリーズの神山監督が圧倒的なスケールで映画化したアニメーション大作。超高層ビルを狙った同時多発テロによって世界的危機を迎えた近未来、かつて何度も同様の危機を救ってきた9人のサイボーグ戦士たちが再起する姿を描く。(取材・文:坂田正樹)

映画『009 RE:CYBORG』ブルーレイ&DVDは5月22日発売 各税込み価格「豪華版 Blu-ray BOX」1万290円 / 「通常版 Blu-ray」6,090円 / 「通常版 DVD」5,040円 発売元・販売元:バップ

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