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両親の離婚に振り回される7歳の娘が不憫…「トゥルーブラッド」のアレキサンダー・スカルスガルドが明かす現代版ヘンリー・ジェームズ作品

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アレキサンダー・スカルスガルド(左)、オナタ・アプリール(右)
アレキサンダー・スカルスガルド(左)、オナタ・アプリール(右)

 テレビドラマ「トゥルーブラッド」で人気を博すアレキサンダー・スカルスガルドが、新作『メイジーの知ったこと』について主演オナタ・アプリールと共に語った。

 同作は、破綻した夫婦スザナ(ジュリアン・ムーア)とビール(スティーヴ・クーガン)に翻弄される7歳の娘マージー(オナタ・アプリール)を描いた作品。アレキサンダーは、スザナの恋人リンカーン役を演じている。監督は、映画『ハーフ・デイズ』のスコット・マクギーデヴィッド・シーゲルがメガホンを取った。

 母親スザナの恋人リンカーンについて「自分に自信がなく、大志を抱いている人間でもないが、優しくて真摯な人柄なんだ。でも、そんな自己啓発できていない男が、ロック歌手スザナと出会い、彼女が子どもの面倒を見ないことで彼は変わっていく。彼は強制的に自分以外の人間を世話することになる」と繊細な役であることを述べた。

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 本作はヘンリー・ジェームズの同名小説の舞台を現代に置き換えている。「原作設定はヴィクトリア朝だが、内容は現代人も共感が持てる。特に現代の子どもは(両親が離婚という)原作と似たような体験をしている。このリンカーンは原作ではサー・クロードに匹敵するが、クロードとはだいぶ違った設定だ。でも、テーマと原作のトーン、そしてエゴイスティックな両親が激しく争う点は似ている」とアレキサンダーが明かした。

 完成作品を鑑賞したオナタは「3回の試写のうち2回目まではこのマージーの境遇が悲しいと思ったけれど、3回目は両親が常に居ない環境を残念だと思った」と語り、泣くシーンは「一度泣いて、泣き止むシーンが難しかったわ」と答えた。さらに父親役スティーヴ・クーガンの即興は「時々、それに合わせることが大変だった」と笑顔で答えた。

 映画は、両親のエゴに翻弄される娘が、痛切な状況下で、自分の選択をしていく姿が心に残る映画になっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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