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『ムカデ人間』北村昭博と入江悠監督、ガチバトルを乗り越えた主演俳優への熱い思いを激白!!

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バトルをしても熱い思いは同じ-入江悠監督と北村昭博
バトルをしても熱い思いは同じ-入江悠監督と北村昭博

 映画『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』で初タッグを組んだ入江悠監督と、『ムカデ人間』の北村昭博が、公開前に起きた騒動について振り返った。

映画『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』写真ギャラリー

 1979年生まれの同い年で、以前から互いに一目置いていたと語る二人。本作でヒップホップグループ極悪鳥のMC林道を演じた北村を入江監督は、「悪役に徹してくれる人が日本には少ないけど、北村君にはパワーがありましたね。ちゃんとした憎まれ役がいないと、映画は面白くならないんですよ」と絶賛する。確かに本作で主人公マイティを追い込む北村の演技は、思わず拳を握ってしまいそうな迫力だが、北村は「映画を観た人たちから嫌われちゃって。へこみました」と笑う。

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 本作公開前には、入江監督とマイティ(奥野瑛太)がツイッターやブログを通じてガチバトルを繰り広げ、シリーズファンはやきもきさせられた。それは1人でも多くの観客を呼びたいという強い思いのあまり、「ちゃんとやれ!」と仲間を罵倒(ばとう)し続けるマイティの暴走(?)がきっかけであったが、入江監督自身は「なれ合いでやるよりも、それくらいヒリヒリしてくれた方がいい」と意に介していない様子。

 どれほどの力作であっても、劇場に観客がいなくては意味がない。「マイティは、首根っこを捕まえてでも客に観てもらいたいと言っているんですけど、その気持ちは僕も一緒」という入江監督に、北村も「こういう騒動があると、逆に僕はマイティを応援しちゃいますね。あいつとは殴り殴られながら作った映画だから」とエールを送る。

 本作のラストには、数千人規模で集めたエキストラが出演する大掛かりなフェスシーンが登場。採算を度外視した5.1チャンネルで音響を制作するなど、通常のインディーズ映画では考えられないようなスケール感。何よりも、何者でもない男たちが踏みつけられながら、それでも立ち上がろうとする姿は観る者の心を揺さぶり、シリーズの集大成と呼ぶにふさわしい。映画同様、熱き男たちの戦いは始まったばかり。現在マイティは名古屋の劇場を満員にすることを目標に、街中でチラシをまき続けているという。(取材・文:壬生智裕)

映画『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』は渋谷シネクイントで公開中

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