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巨匠・黒澤明監督作品リメイク権を海外プロダクションが大量に獲得?黒澤プロは否定

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報道の真偽やいかに? 故・黒澤明監督
報道の真偽やいかに? 故・黒澤明監督 - Kurita KAKU/Gamma-Rapho/Getty Images

 映画『羅生門』や『七人の侍』などを手掛けた日本映画界の巨匠・黒澤明監督が関わった69作品の海外でのリメイク権を、Splendent Mediaが獲得したとバラエティー誌ほか複数のメディアが報じている。

 バラエティー誌によると、これは2010年に設立されたロサンゼルスを拠点に置くプロダクション・カンパニーSplendent MediaがAK100プロジェクト実行委員会と共に発表したもので、黒澤明監督が自らメガホンを取った26作品、脚本だけを執筆した24作品、そして未製作の脚本19作品の海外リメイク権を得たようだ。だが今回の契約では、『七人の侍』『天国と地獄』『生きる』『酔いどれ天使』などの作品は含まれていない。

 黒澤プロダクションは電話取材に対し、この件について「まったく知らなかった」とコメントしている。担当者によると、こういった海外版権の管理も同プロダクションが行っているということで、記事の信ぴょう性には疑問が持たれる。一方で、Splendent Mediaも自社オフィシャルサイトにてリメイク権の獲得を報じているバラエティー誌の記事を掲載しており、今回の報道の真偽については続報を待つ必要がありそうだ。

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 これまでは、映画『七人の侍』を西部劇としてリメイクした『荒野の七人』などという秀作もあるが、黒澤作品のリメイク作品の多くは興行的に失敗したり、評価が低いものが多かった。だが、未製作の脚本19作品を、ハリウッドの一流監督が手掛けることになれば、興味深い作品になる可能性は充分にありえる。

 いずれにしろ、黒澤明監督のリメイク作品がこれからもっと増えていくことは間違いないようで、既に今年の5月にはワインスタイン・カンパニーが『七人の侍』を、タイを舞台に製作すると発表していた。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki/編集部・福田麗)

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