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ベン・スティラーを直撃!エグゼクティブ・プロデューサーを務めた話題の新作はブラックコメディ!

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(左から)アレックス・ターナー、リチャード・アヨエイド監督、ベン・スティラー
(左から)アレックス・ターナー、リチャード・アヨエイド監督、ベン・スティラー

 映画『メリーに首ったけ』や『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズなどでおなじみのベン・スティラーが、エグゼクティブ・プロデューサーを務めた話題の新作『サブマリン(原題) / Submarine』について、リチャード・アヨエイド監督とサウンドトラックを担当したバンド、アークティック・モンキーズのボーカルのアレックス・ターナーとともに語った。

 同作は、15歳の思春期を迎えた少年オリヴァー(クレイグ・ロバーツ)が、初めての彼女(ヤズミン・ペイジ)と、母親(サリー・ホーキンス)と父親(ノア・テイラー)の離婚の危機を通して、大人の世界を徐々に垣間見ていくというコメディ作品。

 俳優や監督として活躍してきたベン・スティラーが、この映画にエグゼクティブ・プロデューサーとしてかかわったのは「僕のプロダクション、レッド・アワーのもとに脚本が送られてきて、その後仕事のパートナーであるスチュアート・コーンフェルドが僕に電話してきて、素晴らしい脚本があるんだ! 是非、僕にエグゼクティブ・プロデューサーを務めてほしいと(監督のリチャードが)言っているよ!と伝えられたんだ。実際に読んだ脚本には、リアルなヴォイスが感じられたよ!」と脚本に惚れ込んだようだ。その後「リチャード・アヨエイドが監督した作品を幾つか観てみたうえで、このプロジェクトが新たな企画として、彼に向いていると判断したんだ」とベンが明かした。

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 主役を演じた若手俳優クレイグ・ロバーツのキャスティングについてリチャード監督は「およそ、200~300くらい送られてきたオーディション用のテープを観た後、(さらに選考された俳優たちを)あらゆるアングルでテストしながら、オーディションを行ったんだ。(最終的には)クレイグのチャーミングなところが気に入ったんだ!」と答えた。一方ベンは「クレイグは、まだ若いけれど大人の要素を持ち合わせているんだ。だから、彼が演じたキャラクターはすごく興味深く鑑賞できたよ!」と語る。ただ、そういう演技をしやすい環境が作り上げられたのはリチャード監督のおかげだそうで「僕がセットを訪れたときは、監督のリチャードと俳優との間に絆とコネクションが出来ていて、すごく一体感があったよ」と教えてくれた。

 これまでバンド、アークティック・モンキーズのミュージック・ビデオでメガホンを取ってきたリチャード監督が、アレックス・ターナーにこの映画のサウンドトラックを任せたが、「最初の企画では、歌手ニコや歌手ジョン・ケイルの曲をカバーするつもりだったが、それをすべてやめて僕が作った曲を使うことになったんだ。実際には、曲の執筆依頼をされる前にすでに出来上がっていた曲が2曲あって、それらは後に映画内で適した箇所で使用されることになったが、残りの曲はラッシュ(撮影したばかりの映像)を観せてもらったり、(作家ジョー・ダンソーンの)原作を読んだものを参考にして、徐々に曲を仕上げていったんだ」と述べたアレックスは、この映画のために6曲を提供している。

 映画は、『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』や『ヘザース/ベロニカの熱い日』などのようにブラックユーモアが漂った映画に仕上がっている。最後に、ベン・スティラーは、映画『ズーランダー』の続編を監督する予定だが、いまだ制作費が集まっていないことを明かした。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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