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中谷美紀、感極まって涙「傷ついても失敗しても…震災で疲弊した日本に元気与えたい」

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泣き顔の中谷美紀
泣き顔の中谷美紀

 29日、前週に関西地区で先行公開され、多くの観客から称賛された映画『阪急電車 片道15分の奇跡』の全国公開初日舞台あいさつが、TOHOシネマズ日劇2にて行われ、主演の中谷美紀をはじめ、戸田恵梨香宮本信子南果歩谷村美月有村架純芦田愛菜の豪華女優陣と、三宅喜重監督が登壇。それぞれの言葉で作品に込められた大切な想いを観客に伝えた。

映画『阪急電車 片道15分の奇跡』場面写真

 上映終了後に行われた舞台あいさつ。公開前「観た人に元気を届けたい」と三宅監督が言っていたように、場内には何ともいえない温かい雰囲気が充満した。登壇者もそんな気配を察しているのか、みな柔和な表情で登場。そんな中、ゆっくりとした口調で語り始めた中谷は「温かい演出をする監督、そしてすてきな出演者、スタッフに出会い作品が完成しました」と語り始めると、目には涙があふれてくる。そして言葉に詰まりながら「いま、震災の動乱で(被災地の方々を含め)日本は疲弊(ひへい)しています。この映画には、傷ついても、失敗しても懸命に生きている人々が描かれています。そんな姿が少しでも観ている人に元気を与えられたらうれしいです」とメッセージを送った。

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 この中谷の想いは、他の出演者も共有しているようで「人間や生き物が苦しんている時、大切なものが何かを教えてくれる作品」と戸田が語ると、宮本も「(作品を観たお客さんの)温かい雰囲気が伝わってきます」と作品に込められたメッセージが、観客に伝わったという充実感に満面の笑顔を見せた。

 また映画タイトルにちなみ「阪急電車」とはどんな存在? という質問に、中谷は“祈り”と答え「この作品が日本に笑顔を届けられたら、という想いです」と力強く発言。宮本や戸田、南、谷村、有村も大きく頷く中、この4月に小学校に入学したばかりの芦田は“であい”と表現。「この映画で、大先輩のすてきな女優さんたちと出会えました」と芦田の大人顔負けの発言に、壇上の共演者や会場からは、大きな笑い声が巻き起こった。

 本作は、100万部を突破した有川浩の同名ベストセラー小説を中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子など豪華キャストで映画化。阪急電車に乗り合わせた人たちが抱えるさまざまな想いが交錯しながら、人を想う大きな愛情へとたどり着くハートフルストーリーだ。(磯部正和)

映画『阪急電車 片道15分の奇跡』は全国公開中

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