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オリヴァー・ストーン監督、逮捕で変わった人生観を告白!草食系男子たちに喝!? 「少年よ、野心を抱け!」-来日インタビュー

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渋い雰囲気の内には、まだ燃えたぎる野心がうずまく!?-オリヴァー・ストーン監督
渋い雰囲気の内には、まだ燃えたぎる野心がうずまく!?-オリヴァー・ストーン監督 - 写真:吉岡希鼓斗

 ニューヨークの金融地帯、ウォール街を舞台に、欲望に翻弄(ほんろう)される証券マンの生きざまを描いた映画『ウォール・ストリート』。本作を手掛けた名匠オリヴァー・ストーン監督が、作品について、そして自らの栄光と挫折について語った。

映画『ウォール・ストリート』写真ギャラリー

 前作で投獄されたマイケル・ダグラス演じる強欲な主人公、ゴードン・ゲッコーは、本作で見事な復活を遂げる。「23年ぶりにマイケルがゴードンを演じてくれると決まったときは、本当にうれしかったよ」というオリヴァー監督は、「ゴードンは、前作でもクソ野郎だったが、今回もそのクソ野郎ぶりは、そのままなのさ」とほくそ笑んだ。その言葉通り、ゴードンの強欲さは今回も健在。しかし、金や女を求める彼を描いた欲望まみれの前作と違って、本作は彼と彼の娘との関係がストーリーの中心になっている。

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 その理由をオリヴァー監督は、「インサイダー取引が原因で逮捕されたゴードンは、結果的に孤独になってしまい、残された時間を家族と共に過ごしたい、と思うようになるんだ。だから今回は、ただ金と権力の話にするのではなく、愛を描きたかったんだよ」と述べた。本編では、映画『17歳の肖像』で2009年のアカデミー賞にノミネートされたキャリー・マリガンが、父との関係に苦悩する娘を好演。彼女とピュアな恋を育む婚約者の若手証券マンを映画『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフが演じ、愛憎渦巻くストーリーにさわやかな風を吹き込んでいる。

 かつて自身も欲望のために罪を犯したことがあるという監督は「わたしにも逮捕された過去がある。ドラッグや、飲酒運転が原因でね。そのときに、周りの人たちをとても傷つけてしまったことで、彼らがどんなに大切な存在なのかがわかったんだよ」と自らの衝撃的な過去を赤裸々に告白。その経験が自分の人生観を大きく変えたといい、そんな自身の経験が、ウォール街で栄光をつかみ、挫折を味わったゴードンというキャラクターに重なる部分があるのだと語った。

 数々の名作を監督してきた裏で、まさに波瀾(はらん)万丈な人生を送ってきたオリヴァー監督。取材中に、若い日本人スタッフをつかまえて「日本の男子が草食系なんていわれているそうだが本当か!? おれが若いころは、野心でいっぱいだったぞ!」と一言。「少年よ、大志を抱け」ではなく、「少年よ、野心を抱け!」と熱く訴えていた。社会派の骨太監督、オリヴァー・ストーンが、金融界を舞台に再び人間の欲望を描き出した本作を観て、自分の中にある野心に火を付けてもらいたい。

映画『ウォール・ストリート』は2月4日より全国公開

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