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トム・ハンクス夫婦はハリウッド的じゃない?仲良しのニア・ヴァルダロスが語る

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ニア・ヴァルダロス
ニア・ヴァルダロス - Photo:Nobuhiro Hosoki

 アメリカで大ヒットした映画『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』のニア・ヴァルダロスが、トライベッカ映画祭(Tirbeca Film Festival)のクロージング作品として上映された新作映画『マイ・ライフ・イン・ルインズ』(原題)について語ってくれた。

映画『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』

 本作は、旅行会社のガイド、ジョージア(ニア)が、ツアー客を連れてギリシャを旅行中に巻き起こる珍事件を通して、新しい恋を発見していくロマンチック・コメディー。リチャード・ドレイファス共演で、『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』同様にトム・ハンクスと妻リタ・ウィルソンがプロデューサーとして参加していることも話題だ。

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 実際に、ギリシャで撮影した感想はどうだろうか? 「ギリシャで撮影することが可能かを調査し始めたとき、関係者のほとんどから反対を受けたわ。古代遺跡のある場所で、撮影許可を得ることは不可能だという理由からね。でもわたしにとって『NO』という言葉こそ、やる気にさせる言葉なの。ほかの道を探せ! っていう意味に聞こえるくらい(笑)。実際にギリシャに行って、文化大臣や環境大臣に会って交渉したわ。撮影の契約条件として、撮影中も、古代遺跡を一般客が観光できるようにすることだったの。せっかく日本からツアーで来ている人たちがいるのに、わたしたちのワガママで彼らが観光できないのは不公平でしょ? だから撮影中は、撮影現場近くに、『ここから先に足を踏み入れると、映画に映ることになりますよ』との標識を置いたのよ(笑)!」と行動派の彼女らしい返答だった。

 ニアの映画には、いつもニアの家族が出演している。「ホテルの受付でわたしにモーションをかけてくる、いやらしい感じの男がいるんだけれど、それがわたしの主人イアン・ゴメズなの(笑)! わたしはいつも主人をキャスティングするのよ。それにわたしの母も出演しているの! わたしが演じたキャラクターと恋人が一晩を共にした後に、『ガイドのくせに、そんなことをして!』という感じでにらみ付けている人がそうよ!」と述べ、家族を大切にする印象は『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』そのままのようだ。

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 トムとリタについては「二人とも、本当に素晴らしい! リタとは、同じような繊細(せんさい)な感覚を持ち合わせているから気が合うわ。それぞれの夫婦で一緒に舞台を観た後、一緒に食事をすることになったの。そうしたらリタが「先に行ってて! わたしたちは犬にご飯をあげてから行くから!」と言ったのよ。後は『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』の初期段階の会合でもトムは友人とのカードゲームの約束があるって、メッセージを残して行ってしまったこともあったわ。(笑)彼らはハリウッドを代表するカップルなんだけれど、ちっともハリウッド的じゃない普通の人たちなのよ!」と語ってくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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