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ゲイの政治家、ミルクと一緒に活動した実在の人物がショーン・ペンとミルクを語る

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映画『ミルク』の劇中ではエミール・ハーシュがクリーヴ・ジョーンズの若いころを演じた。
映画『ミルク』の劇中ではエミール・ハーシュがクリーヴ・ジョーンズの若いころを演じた。 - Photo:Yukari Yamaguchi

 第23回ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭で映画『ミルク』の主人公ハーヴィー・ミルクのオフィスで働いたのち活動家となったクリーヴ・ジョーンズのトークショーが開催された。

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 同性愛に関連した映画が多く上映される本映画祭で、『ミルク』は今年の1つの目玉となっている。同性愛者であることを公言して当選したアメリカ初の市議ハーヴィー・ミルクを描き、ショーン・ペンのアカデミー主演男優賞はじめ各賞を受賞した映画だ。クリーヴ・ジョーンズはそのミルクのオフィスで学生インターンとして働いた。映画中ではエミール・ハーシュが眼鏡にカーリーヘアで演じている。

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 ジョーンズはミルクとの日々を「毎日が新しいことの連続だった。お手本がないから全部自分たちで考えなければならなかったけど、すばらしい日々だった」と語る。映画制作にはアドバイザーとして加わり、かなり正確な映画になっているという。「ショーン・ペンはすばらしい役者だし、政治的な発言、活動をしている点でも、ぴったりだけど、ほら、ごう慢で嫌なヤツって感じじゃないか(笑)、ダニエル・デイ・ルイスにしようかという話もあったんだ。でも、ショーンと会ったら、全然そんな奴じゃなかった。友だちになれたよ」「ハーヴィーは死んだとき48歳で、ぼくは22歳だった。ショーンはぼくより年下だけど、年上の人のように接してしまう」とペンを称えた。

 製作時、長く関わることとなった脚本家のダスティン・ランス・ブラックについて「ほんとうにすごーくかわいいんだよ」と同性愛の男性が多く集まった聴衆にアピールし、アカデミー賞会場でカチコチに緊張していたブラックに「大丈夫、心配するな、取れないからって、言ってやったよ(笑)」とちゃめっ気たっぷりな様子は、映画でのハーシュの印象と変わらない。その賞をブラックと同様かそれ以上に望んでいたのは、当の本人だったよう。「脚本が書きあがった時には、すぐにガス(・ヴァン・サント監督)に、やったよ! って電話したんだ。それが2年半後には……アカデミー脚本賞さ!」と高く腕を振り上げたジョーンズに大きな拍手が送られた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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