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おかっぱ頭はもういやっ?殺人鬼役でアカデミー賞受賞、ハビエル・バルデム来日!

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おかっぱ頭はもういやっ!
おかっぱ頭はもういやっ!

 アカデミー賞で作品賞を含む最多4部門を受賞し話題をさらった映画『ノーカントリー』。本作でユニークなヘアスタイルの殺し屋を演じ、見事助演男優賞受賞の栄冠に輝いたハビエル・バルデムが緊急来日を果たし、記者会見を行った。 (この映画のフォトギャラリーはこちら)

 情熱の国スペイン出身ということで、陽気にユーモアを交えサービス精神たっぷりにティーチイン(質疑応答)に答えていたハビエル。撮影中最も大変だったことは? という質問に対し、「毎朝起きたときに鏡で自分の髪型と顔を見なければいけなかったことだね」と『ノーカントリー』の殺人鬼アントンのヘアスタイルがおかっぱ頭だったことに対して自虐ネタをかまし、会場を爆笑の渦に!

 本年度のアカデミー賞助演男優賞が発表されて登壇したときの気持ちについて聞かれると「とにかくナーバスだったよ。いろんな人たちに感謝の気持ちを述べないといけないのに、時間が40秒しかなくて。しかも目の前に大きな時計があって、どんどん時間がなくなっていくのがわかって余計に慌てたね(苦笑)。でも、最後にスペイン語で母親に感謝のスピーチをする時間をもらえて本当にうれしかったし、光栄だったよ。あれから2週間がたち、じわじわと受賞の実感がわいてきたね」と喜びよりも緊張の気持ちのほうが大きかったことを明かした。

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 残虐非道の殺人鬼アントンを演じ、映画史に残るような強烈なインパクトを見せつけてくれたハビエル。このアントンを演じる上でどのような苦労があったか? という質問に対し、こんな意外な答えが。「僕は映画の暴力シーンを見るのが苦手でね……。銃声音と血が嫌いなんだ。殺人シーンの撮影のときも銃を持つのが本当に嫌で、それを見ていたスタッフから『本当に君はアントンを演じるのか?』と突っ込まれたぐらいだよ(笑)。よくアントンを演じられたなと、われながら感心したね」とコメントした。

 そんな苦手なテーマの作品ながらも、あえてこの役を引き受けた理由はなんだったのだろうか? 「18歳ぐらいのときにジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督の初監督作映画『ブラッド・シンプル』を観て衝撃を受けて、いつか彼らと仕事がしたいと夢見ていたんだ。でも僕はスペインに住んでて英語もうまく話せなかったし、そんなチャンスは来ないだろうなと、なかばあきらめていたら、一緒に仕事ができる可能性が出てきた。それはとても光栄だと感じたし、奇跡だと思ったね。さらに、本作は僕が苦手な暴力的な作品だけど、原作を読んでみて登場人物のセリフや行動の中には、暴力に対する大きな哲学的な意味が隠されていると感じることができたんだ」と語った。

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 『ノーカントリー』は、テキサスの荒野で大量のヘロインと現金200万ドルを発見した男が、殺し屋と老保安官に追跡されるさまを描いた犯罪ドラマ。コーマック・マッカーシーの原作を基にした、コーエン兄弟らしいユーモアと皮肉に満ちた重厚なサスペンスだ。

映画『ノーカントリー』は3月15日よりシャンテ シネほかにて全国公開
オフィシャルサイト nocountry.jp

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