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逝去したドキュメンタリー作家・佐藤真をしのぶ会執り行われる

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大勢の映画人が佐藤監督をしのんだ
大勢の映画人が佐藤監督をしのんだ

 今年9月4日に死去した、ドキュメンタリー作家・佐藤真監督(享年49)をしのぶ会「佐藤真ナイト」が、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」参加者が集う和風レストラン香味庵で行われた。

 佐藤監督は、代表作の映画『阿賀に生きる』(1992)で、1993年に同映画祭優秀賞を受賞。2001年には「アジア千波万波」部門の審査員を務めたほか、同映画祭の常連だった。急逝だったため、今回、映画祭での追悼上映は間に合わなかったが、佐藤監督が講義していた京都造形芸術大や映画美学校の教え子たちが中心となり、ゆかりの地で皆と佐藤監督の想い出を語り明かそうと、しのぶ会を企画した。

 会場に設置されたスクリーンでは、9月26日に東京・日本青年会で行われた「しのぶ会」の模様を1時間にまとめた映像と、佐藤監督の生涯を写真で振り返るスライドショー。また、今年4月に撮影された京都造形芸術大での授業風景や、生徒達と一緒にラジコンを飛ばしてはしゃぐ珍しいビデオ映像も流され、会場ではすすり泣きが聞こえたかと思ったら、佐藤監督のお茶目な姿に笑いが起こったりと、それぞれが佐藤監督との想い出に浸っていた。

 映画美学校の教え子の1人は「前回、佐藤監督はこの映画祭に来たとき、たくさんの人に『映画監督とは?』と尋ねてはビデオに収めていた。佐藤監督自身、ずっとそういう問いかけをしながら映画を撮り続けてきたのだと思います。残念ながら佐藤監督は亡くなりましたが、監督の映画はこれからも生き続けていくと思います」と目を潤ませながら語っていた。

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